2010年6月27日日曜日

宇宙ショーへようこそ

『宇宙ショーへようこそ!』を見てきました。

Twitterに新鮮な生の感想を書きたくて先に書いてありますが。Twitter、こういうとき便利ですね。

どこかの雑誌だかWEBの記事だかで、『サマーウォーズ』と比較されていて、こき下ろされていたのを記憶しておりました。そのため、あまり見る気がしなかったのでノーチェックだったのですが、予告編を見てみると、サマーウォーズとは全然違う感じで、キャラクターデザインも色遣いも想像されるストーリーも非常に好みにバッチリでしたので、これは見なければいかんだろう、と。PCのOS再インストールをしていたら、に公開初日に行きそびれてしまった時点で負けですが。

で、どうだったかというと、非常に良かったです。個人的にはサマーウォーズよりもおもしろかった。

宮崎アニメのような冒険もありますが、昨今の宮崎アニメはあまりにもうだうだ理屈っぽいことやりすぎているような気がして(要は狙いすぎていて)、あまり好きではないのですが、好きだった頃の、ナウシカとかラピュタの頃の素直な気持ちで見ることができました。宮崎アニメを想像して見に行かれると全く違うと思いますが、かみちゅも良かったですし、舛成孝二監督、是非宮崎クラスの監督さんになっていただけたら、と思います。

昨今、心ない事件などをよく聴くようになりましたが、それはネットのような情報伝達速度の早いインフラのせいもあれど、やはり人間自身の問題だと思うのです。様々なシチュエーションで、どうしてそんなことするかなあ、と思う場面が多々あります。いろいろ理由はあると思いますが、自分がよくそういうときに思うのは想像力がないなあ、ということ。

こうしたらこうなる、これは多分迷惑になるだろう、これをしてしまったら大変なことになる、こうすれば助かるかも、という具合に、想像する力が欠けているように感じるんです。たとえば道を歩くとき複数人数で横に並んで歩けば、じゃまになることも多いと思います。自分たちが楽しいのもわかりますが、もし自分たちが並んで歩いたらどうなるか?誰か後ろから人が来るかもしれない。通れないんじゃないか?迷惑なんじゃないか?とか考えないわけです。もうそれが想像力の欠如、だと思います。大げさに思うかもしれません。でも、これを自動車に置き換えたらどうですか?角を曲がったら人がいるかもしれない場面を想像できないから、出会い頭にひいちゃったりするわけです。とはいえ、『人がいない』ことを想像することもできますし、高速道路を逆送したら気持ちいいだろうなあ…、なんて全く逆方向の想像力を働かせる場合もありますので、想像力だけじゃだめだってのはわかってるんですけど。

で、その想像力を鍛えるのって、もちろん大人になってからでもいいんですけど、子供の頃に育てるのが一番だと思うんです。そこで、こういう宇宙ショーのような映画の出番ですよ。こういう映画や、漫画なんかを見て、良くも悪くも勉強するべきなんです。いろいろ見て、想像して、妄想して、それが得意にな人間に育てば作家になれるかもしれないし、作品を好きになれば編集者やプロデューサーみたいな仕事もできるかもしれない。そういう直接的な仕事でなくても、どんな仕事でも想像力は不可欠だと思うので、決して無駄にはなりません。

最初から用意されたステージの上で戦うよりも、舞台から作り上げる方が何倍も楽しいし成長できます。最近は製品クオリティも上がっていて、子供向けおもちゃでも安価でできの良いものが手に入ります。親が結構そういうものを見て育っているから、子供に買い与えるのはふつうと思っている家も多いですし、与えられたもので満足する環境が自然と身についてしまっているのです。宇宙ショーの様な映画のシチュエーションはおそらく現時点では実現不可能でしょう。だからこそこれを見て空想してほしい。そうやって良い方向へ育ってほしい。現実を見る力や、表現力をつけるのはもうちょっと後でもいいから(いや、本当は良くないんだけどね?)、もっといろいろ見て、楽しんで、不満を持って、それを解決する方法を考えて、すくすく育ってほしいです。

宇宙ショーはそんな気持ちを持たせてくれました。もちろん映画本体の中身がおもしろかったと思うから、そんなことを考えたんですよ。

…子供どころか結婚すらしていない人が言うことではないが。

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